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【コラム3-②】目標設定と達成感の関係性:モチベーションを高める鍵

モチベーションを高め、維持するためには、目標設定と達成感が重要な役割を果たします。目標設定は、個人や組織が具体的な成果を目指すための指針となり、達成感はその過程で得られる満足感や喜びを意味します。この二つの要素がどのように関連し、モチベーションに影響を与えるのかを探ってみましょう。

● 目標設定の重要性

目標設定は、行動の方向性を明確にし、努力を集中させるための重要な手段です。具体的で測定可能な目標を設定することで、達成すべきことが明確になり、行動の指針となります。例えば、「売上を増やす」という漠然とした目標よりも、「来月までに売上を10%増加させる」という具体的な目標の方が、達成に向けた具体的な行動を促します

● 達成感の役割

目標を達成することで得られる達成感は、モチベーションを維持するための強力な要素です。達成感は、自己効力感を高め、自信を持つことにつながります。これは、次の目標に向けた意欲を高める原動力となります。例えば、スポーツ選手が自己ベストを更新した時の喜びや、プロジェクトが成功した時の満足感は、次の挑戦への意欲を引き出します。

● 目標設定と達成感の相互作用

目標設定と達成感は相互に作用し、モチベーションを高めるサイクルを形成します。具体的な目標を設定し、それを達成することで得られる達成感が次の目標設定を促し、さらに高いモチベーションを生み出します。このサイクルを維持するためには、適切なフィードバックと評価が重要です。定期的なフィードバックを通じて、進捗状況を確認し、必要に応じて目標を調整することで、モチベーションを維持しやすくなります。

● 目標設定のコツ

効果的な目標設定のためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

具体性

目標は具体的で明確にする。例えば、「売上を増やす」ではなく、「来月までに売上を 10%増加させる」と設定する。

測定可能性

目標は測定可能であること。進捗を確認しやすくするために、数値や期限を設定する。

達成可能性

現実的で達成可能な目標を設定する。高すぎる目標は逆効果になることがある。

関連性

目標は個人や組織のビジョンやミッションに関連していること。

期限

目標には明確な期限を設ける。期限があることで、行動に緊張感が生まれる。

● 結論

目標設定と達成感は、モチベーションを高め、維持するための重要な要素です。具体的で測定可能な目標を設定し、それを達成することで得られる達成感が、次の目標への意欲を引き出します。このサイクルを維持するためには、適切なフィードバックと評価が欠かせません。目標設定のコツを押さえ、達成感を積み重ねることで、持続的なモチベーションを保つことができるでしょう。